愛の三角関係? テントウムシ/アブラムシ/アリ

自然の森の中では、動植物の力関係がきっちりと出来上がっている。

例えば、テントウムシ、アブラムシ、アリの関係はおもしろい。林業家にとって森のアブラムシは樹液を吸う害虫である。朝見た一匹のアブラムシが夕方には30匹にもなるほどの繁殖力だ。

そうすれば、その森は全滅するかといえばそうはならない。テントウムシの親子がバクバク、アブラムシを食べてくれるからだ。こんどはテントウムシだらけになるかといえばそうもならない。アリがテントウムシの幼虫(その形容からアリ獅子=アントライオンと呼ばれる)からアブラムシを守ってくれるからだ。

アリには計算があった。アリの触角でアブラムシの尻をくすぐると液体がにじみ出る。それは排出された糖分でアリにとってはご馳走だ。アブラムシ牧場を経営しているアリもいるほどだ。そこに絶妙のバランスが保たれる。

何事においても、ある者には益でそれが別の者には害という社会は人間界と同じ?。