嫌われ者でかわいそう ヘビ
4月の日光浴中で、逃げません。蛇年生まれの人には申し訳ないが、ヘビを好きだという人は多くはないと思う。

動物園で育ち、生まれてこのかたヘビを見たことがない動物たちに見せると、一目散に逃げ出すという実験があった。誰からも、本能的にヘビは嫌われているようだ。

もっとも、タカやワシなどの猛禽類にはごちそうだが。ハ虫類が全盛だった中生代白亜紀、一部の弱いトカゲたちはなかなかエサをとれなかった。

そこで彼らは地上をあきらめ土中のモグラやネズミをとることにした。邪魔な手足を退化させて体型をスマートに変化させた。そのために失ったものは、耳と視力だ。

では、どうやってエサを見つけるかというと、舌をヒラヒラさせて周りの匂いを吸着させ、それを口の中の嗅覚器官(ヤコブソン器官)に伝え、捕獲する。

嫌われ者のヘビですが涙ぐましい努力は買いたい。