助け合えるのは君(あなた)だけ ラン&ガ
「君(あなた)がいないと生きていけない・・・。」と言われて悪い気はしないが、植物と昆虫の間にも、あからさまに特定の相手とだけ付き合っているものがある。

一つの例として、マダカスカル島のランを見てみると花のずっと奥に蜜の入っている、管の長さが30センチにもなる(アングレクム)ランがある。当然、その蜜にありつけるのは、その長さに見合う口吻を持った(キサントパン)スズメガだけである。

助け合った結果か、利用しあった結果かは意見の分かれるところだと思うが、いずれにせよ長い年月を経てお互いがお互いを必要とする形に変化してしまった。両方とも元気なうちはいいが環境の変化などで、どちらかが絶滅するともう一方も生きてはいけない。

どこか、人間の夫婦関係に似てはいないだろうか。