日本マケルナ! セイヨウタンポポ

西洋人は葉の形を見て、日本人は花の形を見たんですね。待ってましたとばかりに、タンポポが一斉に咲いている。綿毛の時期に窓を開けていると家の中に入り込み、文字通り、綿ゴミとなる。

私たちが目にしているタンポポはセイヨウタンポポという種類で、明治期に野菜として輸入され、今では帰化して全国に広がっている。

東北地方には、エゾタンポポという在来種があるのだが、どうも分が悪い。生育環境・種子数・花時期など違いがあるのだが、子ども(種)の作り方が決定的に違う。それぞれの違いについては割愛して、名前の由来について。

つぼみの形が鼓に似ているので「つづみ草」といわれ、鼓の音がタンポンと聞こえたので子供たちの間でタンポポと呼ばれるようになった。根は健胃の生薬にされ「蒲公英(ほこうえい)」といわれたのでそのまま漢字となっている。

日が照ると開き、沈むと閉じる特性から西洋では「牧童の時計」のニックネームもある。タンポポを英語でdandelion(ダンディライオン)と言うのは葉の形がライオンの歯に似ているのでついた。