敵は誰だ? トチノキ

クギで穴を開けて笛が作れます。栃餅を作るには、けっこう手間がかかる。あんなに難儀しなくても他の物を食べればいいのにと思うのは現代人の勝手な考えなのだろう。

トチノキの実は、すごくおいしそうに見える。森の動物も口に入れようとしたことだろう。そこで、ビックリ、まずくて食べられない。リスでもアカネズミでもこれは食べない。

ここでトチノキは勝ったと思った。サポニンという強烈な毒成分を持ち、子孫を残す邪魔はさせない。ただし、人間を除いてである。

縄文人はアクを抜いてトチノキの実を食べてしまった。自然の摂理に反する人間の生き方にはいつも考えさせられるものがある・・・。