初産は50才 ブナ

乳頭温泉郷で植物は地域によって住み分けをしている。ブナの場合、東北地方(冷温帯)がほとんどだ。

お隣、岩手や仙台にはイヌブナが自生している。葉・幹の色・実の形など違っている。ブナの話を書くとかなり長くなるので、今回は実【写真】の話を少々。

種から芽を出し、し烈な競争に打ち勝ちやっと花をつけ、子ども(タネ)を生む年齢は40歳以降、秋田のようなきびしい生活環境では50歳ぐらいだ。

250年くらいは生きるから人間に換算すると16歳ぐらいだろうか。毎年、実をつけるわけではなく5〜6年に一度「生り年」がある。結実前に台風が来たりしてちゃんと生れない年は翌年、再度がんばって「生り年」となる。

ブナの実はすごくおいしい。クマの気持ちがよく分かる。味を例えて言うならば・・・・・のような味だ。